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(けんか)
入ってこないで！
えーもう脱いじゃったしー
よーうーこー、いーれーてーぇー！
うるさいわね、扉も叩かないで！
寒いよー風邪ひいちゃうよー
さっさと諦めて服着なさいよ！
もう洗濯機の中だしー一回脱いだ下着なんか穿きたくないー
新しいのがあるでしょう
やだ、あれは蓉子とお風呂入ってからのなの
じゃあ違うのを出してきたら？
なんでそんなに意地っ張りなのさ！
あなたに言われたくないわ
あーもう開けてってば！
絶対、嫌！！
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(なかなおり)
広かったわって言ったの
それって寂しかったってことでしょう？
気持ちよかったとかかもよ？
え、なに、蓉子、もしかして、
……また変な顔をして
ひとりっきりの時、ナニやってたのかなあ？
……ふざけないで、聖
え、本気ですよ？
……あなたね、本当他に話題はない訳？
だってお風呂だよ、裸だよー？
ゆったり疲れを取るための時間ね
目に潤いを与える時間です
(すこーん)
いぃっ、たあ……っ
ばか
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(りとらい！)
あー……
親父くさいわね
眼福……
……まだ懲りないのかしら？
いやそこはさ、恥じらうとか照れるとかじゃない？
そうね、たまにならね
まあ蓉子の場合は怒ってるのが照れ隠しってこともあうわぶっ
そのまま沈んでなさい
……げほげほ、ごほっ
ちょ、頭に泡ついちゃったんですが！
もう一回流せば良いじゃない
にーどーでーまー
何の呪詛よ
よーこが流して？
流すだけよ？
うん、私も見るだけにしとくから
……
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(入浴剤)
蓉子ー
おかえりなさい、聖
お土産ー
え？
大学じゃなかったの？
うん、レポート提出は無事ＯＫです！
で、はい
……これって
うん、入浴剤。
あひるさんにしよーかともおもったけど
……何才用の玩具よ
なくなるものの方が良いかなあって
証拠隠滅？
そうともいう
……もう
ほらちゃんとローズの香りのだよ
どの辺がちゃんと、なの？
ピンクだから
はあ？
紅と白混ぜたらこうなりました、みたいな
ああ、祐巳ちゃんのあれね
祐巳ちゃん？
彼女の話では黄色も混ぜてサーモンピンクだったけど
いやでこは要らない
はいはい
やた、ふたりっきり
ね、じゃあ私たちも
のぼせるから、嫌
のぼせるからなんだ？
明るいし、不安定だし、落ち着かないし
えー反響する蓉子の声が聞きた……むがっ
ひとりで入るわよ？
……ごめんなさい
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(入浴剤２)
やっぱり、ひとりの時にすればよかったかしら……
んー？
これ、入れるの
えーどしてー？
まあ蓉子の身体が透けないのはちょっと残念だけどー
だって聖と一緒にいられるみたいじゃない
……そう？
いいにおいだし、あたたかいし、
……目の前の私を見てよ
見てるじゃない
そんなもんと私を一緒にしないでよ！
……してないわよ
嘘、さっき私みたいだって言った！
だから、ひとりの時に、
私がいなかったら私以外のものに甘えるっていうの！？
……響くから、大声出さないで。
別に、色と香りのついたお湯を聖に見立てるつもりはないの
……じゃあ、なに
これを使えば、聖のことをいつもよりよく思い浮かべられるかな、って、考えただけ
な、んで……
大体、聖に似せるなら白い薔薇だけのものを選ぶわよ……っ！？
……蓉子
聖？
……そんなに力を入れないで。苦しいわよ
……後で、いっぱい思い出してもらえるように、さ
……もう
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お風呂すぺさる。
同棲しててもしてなくても大好物ですとも。
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