BL的エロス聖蓉変換。

今は反省している。

(一方通行注意/ネタですので余り真に受けないでください……実際佐藤が蓉子にこんなことしてたら私もはりたおします/笑)
























許して欲しいと微かに戦慄く細腕すら、私を煽るのだ。嗚呼、もっと壊したくてたまらないと。潤んだ瞳は、しかしそれでも強さを失いはしないから。悲鳴をあげて縋りつこうとする癖に完全に堕落してはくれないから。私の中の醜い渇望感が身を擡げる。逃げられない彼女に、襲いかかる。


「………せ、……っあぁ!!」

声帯はまだ潰れてはいない。蓉子。囁くだけで震えるその意味はどこに存在しているのか。不思議だ。そう、不思議でたまらない。言葉を吐きかけるついでに耳朶に噛みついた。一切の遠慮も無く。

弛緩のための硬直が暫く続いた。極度に張り詰めた緊張感。私は休息を、安寧を許しなどしない。手を休めない。乱暴に突っ込まれた指が三本、達した締めつけに圧迫されながら、それでも蠢き続ける。嬌声が切実な懇願に変わる。まだ喋れるんじゃない。じゃあ平気だよね。瞳を覗き込んで、殊更に優しく微笑いかけて、彼女の表情が恐怖に彩られていく様を観察する。陰核を押し潰すと綺麗な顔立ちが更に歪んだ。ガクガクと震える。

呆気なく彼女の抵抗は消え失せて、全身がだらりと重力に従った。漸く、気絶したことを知る。なおもびくりびくりと苦しみ続ける秘処から一気に指を抜き去った。喪失感を感じてでもいるのか、どくんと一回。呻き声は蓉子がシーツに沈み込む音に掻き消され良く聞こえなかった。残念だが、仕方がない。隣に腰掛ける。後ろ手に縛られていた、彼女の両手首が、擦り切れ真っ赤に変色していた。水をかけてみようか。引っ掻くようになぞりながらそう笑ってみる。塩水の方が良いかな。きっと、その方が治りも早い。
くつくつと漏れた笑みは、自分でもそうと分かる程サディスティックなものだった。幅のある白紐を、傷口の上から縛り直しておく。更に強く。いっそ、彼女の綺麗な指先が壊死してしまうくらい。

本当に全身に水をかけ、彼女を、蓉子を起こしてしまうのも良かったけれど。それではこれから楽しめないだろう。一過性の苦しみでは、意味が無いのだから。
このままでは発熱してしまうな、と私はそっと布団を被せて外へ出た。水の入ったコップを窓際の棚に置いて。

……それが媚薬入りだと蓉子が知るのは、次の日の午後の話。










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「だ、め……!」

私の上を這おうとする手を拒絶した。拒絶しようとした。振り払って、叩き落として、それでも絡みついてくる腕に陥落しそうになりながら。嫌だ、と身をよじっても身体は聖と壁の間に挟まっている。私は必死なのに、どこまでも楽しそうな聖。

「あんま大声出すと、気づかれちゃうよ?」

隣の部屋には誰がいたっけ?
くすくすと、聖が笑う度に息が首筋にかかる。耳に息を吐かれると私の呼吸はもう上手くいかなくなる。詰めた呼気を、ようやく吐き出しても楽になんてならない。聖の髪を揺らしてはまた戻ってくる。どんどん苦しくなって行く。

「……あ、」

冷たい、感触。聖の指にまとわりつくとろとろの液体。何かなんて、分かりたくなかった。思い出したく、なかった。

「や、いゃあっ!」

必死でもがく。今までの比ではないくらい。けれどどうしても逃れられない。両の手に力をこめても、聖の片手の拘束は緩まない。私の抵抗に喜んだのか、笑顔で顔を覗きこんでくる。そのまま首元まで一気に舐められた。それだけで、ばたついていた足はシーツを掴もうとする。もう隣に聞こえてもいい。いいから、だから、お願い、やめて。

つぷり。


「……っん!」

私の絶望に構いもせず、いつもの指が掻き乱す。ひんやりとしたものを、塗りたくるように。同時にさ迷い始める左手。胸の全体を乱暴に揉まれながら爪でひっかかれ、痛みという快感を与えてくる一方で、どこまでも優しいもう片方。
……表面的に、は。


「はぁ、あ、……あぁん!」

感じるところを知っている聖は、感じるようには触れてくれない。満遍なく、中を這う。触診と言われれば信じそうな緩やかさ。そんな生易しいものではない。待ち受ける未来は地獄だと分かっているのに、腟に指が差し込まれるとそれだけでもう、抵抗を示せない私の身体。聖に馴らされて、頭よりも余程正直に快楽を追う。従順に、思いをさらしてしまう。理性がそれに恐怖しているのを無視して。


「ゃ、やめ、せっ!……ふ、っあ…、ねがっ…」


あっさりと抜かれた人差し指が、もっとたっぷりのゼリーをつけて舞い戻ろうとするのに背筋が震えた。もう口しか自由にならない。入り口に押しあてられて助走のように一度、滑る。

「へぇ、お願い……ねえ」

そのままとめられ、私は目を見開いた。嬲られていた胸も解放される。摘ままれていた乳首が、最後にじん、と鈍い痺れを残す。ふるりと震え、嫌悪よりもどかしさが募る。輪郭からぼやけた景色の中、聖の表情を必死に探ろうとするけれど。

「ん、……あっ」

毒が、廻る。

カッ、と熱を持つ身体。襞のひとつひとつを焼きあぶられる感触に、声すら出せない。勝手に溢れる涙の向こうの聖に、訴えたいのに手を動かすことも、かなわなくて。聖に触れてもらえないまま、どんどんと沸き上がる快感。怖い。ただひとりきりの業火。否応無しに潤むあちこちが、私の呼吸を止めようとする。

「っ、ぐ、…ぅっ」

鉄臭い口内。噛み締めたのは自身の指、そうでもしなければ耐えきれない。痛いけれど、こんな痛みではまぎらわせられない。噛みきってしまおうか。覚悟を決めた途端訪れる、衝撃。

「あああぁぁっ!」

もう、聖の顔が見えない。


























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