＜聖蓉同棲バカップル祭その１＞ (たまには素直に三つ巴) ……ふうん あら おかえりなさい、聖 …… ……聖！ 相変わらずねえ ……挨拶は、ちゃんとしろって、言ってるのに 私にまで嫉妬？ ……ごめんなさい あなたに謝られてもねえ ……でも ていうか、聖に嫌われようが恨まれようがどうってことないし ……江利子 むしろ大変なのは蓉子でしょうし そんなこと、 今夜なのか明日なのかは知らないけれど。 徹夜にならないと良いわねー っ ふふ、かわいい反応 ……からかわないでよ あんまりかわいいと襲っちゃうわよ？ は、……！？ あ、聖 ……！ や、違うの、これは……っ まあ嘘だけど ……っ！？ くくっ……あはははっ 江利子！ 騒ぐと本当に来るわよー？ あなたが変なことをしなければ……っ 変なことって？ えーりーこーっ (そりゃあ聞こえるわな) 聖？ …… 聖、どうしたの？ ……別に 暗いところで本読んでたら、目を悪くするわよ 本、読んでないし じゃあ、何をしていたの？ だから、別に ……何を怒ってるのよ 江利子、帰ったの？ ああ、ええ。 声、聞こえなかった？ 聞こえた わかってるんじゃない その前のも その前？ 全部、聞いてた だったら会話に混ざれば良かったのに 何、されてたの？ え？ ねえ、変なことって、なあに？ は……？ 蓉子……？ なに、言って…… ……まだ、思い出せない？ せ……っ (先に泣いたもん勝ち的な) ……ご、めんなさい 蓉子？ ごめんなさい、聖っ ……何、されたの？ …… ねえ、怒らないから や、ちが……っ 何が？ ……怒って、いいから え？ 怒っても、罵っても、……おしおきでもなんでもいいから、受けるから、 よ、ようこ？ ……だから、許し、て、 …… おねが、い…… ……わかった。 ね、大丈夫だから、話して？ ……本当に？ ほんとに。 きちんと蓉子が話してくれれば、ね ……あの、ね うん ……その、 うん、 ………………キス、された、の っ い、いきなり……で、最初はよく分からなくて …… 江利子、笑ってたから、ふざけてただけだと思うんだけど …… でも、聖にしたら、私が聖なら、 ……そっか 聖、だって、ごめんなさい……っ ……落ち着いて、蓉子 私だっていやだった、いやだったのに うん、わかってるから、ようこ、 ……聖いがいに、 ようこ、 せぃ、 ん……っ ね、大丈夫 せいっ…… いいから う……っ (罰せられない方が辛い) うっ、く……あ……… …蓉子、大丈夫？ やっ…… よーこ？ 優しく、しないでっ…… …… これで許してくれるんでしょう……？ …うん、そうだね だったら、もっと……っ もっと？ ひどくしていいから、聖、お願いだから、 …… ちゃんと、償わせて……っ …… ひゃっ ……できないよ、蓉子 や、ぬ、ぬかな…… 蓉子は大事な人だもん。 いや……っ 罰っていうなら、私の愛を受け取ってよ そんなの……っ 結構重たいけど、わがままだって自覚してるけど、 ……あ……… 蓉子を傷つけたいわけじゃ、ないからさ ふ…ぇ……っ ほら、蓉子だって被害者なんだし それはっ ちがわないの。 罰が欲しいなら、たっぷり感じちゃって？ あ…… 私に愛されて愛されて私だけにすればそれでいいよ せ、い ね？ あぁ……っ (そしてまた明日) 思い知った？ …せい？ 私の愛 ……ええ そ、良かった。 …赤くなっちゃったね？ ……もう、恥ずかしいわよ うん、蓉子も元に戻ったし 擦らないでってば 顔、結構ひどいけど。 明日は、一日家にいよっか？ ……そうね 蓉子のシフォンケーキ、久しぶりに食べたいな …… 朝ごはんは私が作るからさ …いやよ そう？ でももう身体、結構つらいでしょう？ 違うわよ、 ……シフォン、ケーキが、 ……作りたくない？ ………一緒、に …！ ……いや？ まさか！ 大歓迎ですとも ……その代わり、夕飯は、 んーん、いいよ。 それも一緒にしよ ……でも 明日は一日中、ね ……朝ごはん、は ま、それは蓉子の体調次第ということで …ずるいわよ 一緒にしたかったら今からしっかり寝たら？ ほら、こっちおいでよ …寝る場所は、関係ない気がするのだけど…… いっぱい泣いたし、声もあげたし。 それとこれとは、 いいの、難しく考えないの …… そんじゃ、私が蓉子とくっついて寝たいから。 駄目？ …ずるい 私の愛は重たいって言ったでしょ？ …っ ふふ。 おやすみ、蓉子 ……ええ -------------------------------------------------------------------------------------- ……そのうち一本のＳＳになるものもあるとかないとか、な日記の妄想走り書き。 いつもシリアスでダークでどろどろなふたりもきっと最後にはこうなりますよ、という願いのような。 →その２