わがままのころしかた やっぱりいーやーだあぁぁ…… しつこいわよ もおぉ…さあぁ…… うしなって分かる楽園、アダムとイブ、 ちょっと、どさくさで触らないで 蛇になりたい…… だっ、…から、 ……った、 いまは、だめ。 ……うへーい。 …ちょーし乗りましたゴメンナサイ ……しょげないでよ だってぇぇ ミカドさんじゃ、あたしが枯れちゃうぅ…… ちょうど良いじゃない うえぇ…… …染谷ってば、あたしが枯れても良いっての？ 他の人に鼻を伸ばされるよりマシよ ……えーと、もしかして、今までも妬いてました？ そうね、 時折綾那を絞め殺したくなるくらいには ……目がマジなんだけど。 マジだもの。 ……マジですか 馬鹿ね、しないわよ。 綾那相手なら、いつでも実行できるし。 本気過ぎて怖い！ …わるかったわね あたし愛されてる！ ……順？ 愛され過ぎてて怖い！ 恥ずかしいこと言わないでよ！ ……恥ずかしいんだもん。 …やめて、 ……ありがと、 ……え？ あんたはそこで否定しないから。 拳は飛んでくるし俯いちゃうし、耳まで赤いけど、違うとはけして言わないから。 愛してくれて。ありがとう。 ＊ ……ここでめでたしめでたし、なんて。 許さないわよ、順 ……え？ マジ、な話。 そういうための写真も映像も大目に見るけど、身近な人相手にそうだとは思わなかったわ ……はい？ 綾那のは、まあ、あれだと思ってたんだけど。 …あれってなんでしょうか あー……ほら。その、…… ……友情の一環、みたい……な…… …… ……言わせたのはあなたじゃない ……そうですけど、 …とにかく！ 本当に、ルームメイトを、そういう意味で。そういう目で見てた訳？ まぁた微妙なオブラートに…… 直接的に言って欲しい？ 今晩、ベッドでなら……っ、…いっ！ 今晩、ね。 神門さんとお幸せに？ 二発も入れることないじゃんかぁ…… あらごめんなさい。 一発で反省していなさそうだったから、つい。 もー……あー……うぅ。 どうしたのよ。 …そんなに痛かった？ ……あたしは、可愛い女の子を見るのが、好きなんですよ …それで？ そーゆー目って言われると、そーかもしれないけどさあ…… ……へえ ヤリたいのは染谷だけです ……最低。 っ ……あー…… ＊ ……あたしってば、愛されてるなあ。 ……愛されちゃってる、なあ。 噛みつくような、というよりは舌を千切り取られそうなキスを受けながら、ぼんやり考える。 唐突に押し倒された天井は真っ白で、これまでより少しだけ高くて、目を逸らしてそんなものを精一杯みてるあたしに不満なのか、ぶつり。ついに唇を噛み切られたのだからやっぱり噛みつくような、で合ってるのかもしれない。ような、もいらないか。噛みつかれた。噛まれて咀嚼されて、飲み込まれた。 これはこのまま最後までいきそうだなあ。今晩どころか今夕だよ激しそうで順ちゃんはどっきどきですよ。 軽口は今日はもうさんざん叩いたから。いつもより余分に傷つけちゃって、そんでいつもより余分に吐き出しあっちゃった、から。いつもよりずっと、恥ずかしいから。 こんなことなんでもない、って顔を取り繕って。とても恥ずかしいことをしながら、段々それに溺れてく染谷を見るのがとても好きだから。 言い訳と本音がどんどんと積み上がって、隙間なんて出来る暇もなく染谷の唇が愛撫が落とされて、あっという間にそういう空気になってしまう。 あんたが良い。言葉で伝えるべきときじゃないって知ってるから代わりに腕を回した。 服越しにブラのホックを外して、出来た隙に。代わりと言わんばかりに思いっきり抱きしめた。 ほらさ、やっぱり。 めでたしめでたしで、終わりそうじゃない？ ……神門さんと綾那の件については後でね ……マジですか？ マジです さっきよりもずっと甘ったるい声で、囁かれるといろんなところがいろんな意味でおかしくなる。 うへーい…… ……とりあえず。 できるだけ、長くしていたい理由が。 いつもより余分に、ひとつ増えた。 --------------------------------------------------------------------------------------