合鍵は右のポケットに （槙ナン） いー部屋じゃん ありがとう。 お茶かコーヒー、飲む？ あー、…いや。 今日はすぐ帰っから そうなの？ 引越しの手伝い、予約があんだよ。 それは残念。頑張ってね？ ん。サンキュ。 今度は馳走になっから、 ふふ、楽しみにしてるわ。 何かリクエストある？ んー、や、あんたが好きなモンでいーよ。 ええ？ ひどいわ、斗南さん。 オイ。 なんでそーなる。 もてなしがいが無いじゃない。 あー……いや、リクっつってもな。 あんた持ってないカノーセーのが高ェし。 買っておくわよ。それくらい。 だろーね、あんたなら。 だから、 だから、……え？ それは今度来るとき自分で持って来っから。 …え、 そんくらい。 あんたの部屋に、置かせてくれんだろ？ そ、れは、…もちろん。 どーも。 …んじゃ、そろそろ、 あ、待って。 あ？ はい。お手伝い、がんばってね。 …あー、サンキュ。 ……って、言ーたいトコだけどよ、あんた、 え？ このスポーツ飲料、てめェの名前書いてアンだけど……？ ……ああ、そうね。 ほら、二人部屋だったから、 ほい、ラベル。 優等生ってメンドくせーなぁ んー、同室のあの子、ちょっと、繊細だったから。 斗南さんが気にしないなら、斗南さんの持ってくるコーヒーは無記名にしておくわ。 ……むしろ書き出したらキレんぞ、ソレは。 あ、紅茶か何かだった？ …さてな。 今度のオタノシミにしとけ、 ……ん。了解です。 そんじゃ。 アクエ、ありがとな どういたしまして。またね。 -------------------------------------------------------------------------------------- タイトルはふたりへのお題ったーよりお借りしました。