揺れたのは、笑顔?(赤城×翔鶴)
っふ、……あぁ……
喉元を擽れば途端仰け反る肢体、さらりと銀の髪が揺れて、それだけでたまらない気持ちになる。
彼女の所作に、反応に。もう存在それ自体にと言ったって間違いではないくらい、わたしは、翔鶴にすっかり参っている。
それに気づかないのはとうの本人だけ。何度愛の言葉を囁いても、嬉しそうに微笑むばかりで芯のしんからはまるで信じていないような笑みを向けられるのには、いい加減慣れてしまったけれどそれで納得や理解が得られようはずもない。
っ、……は、
……んんっ!!
わたしの息の方がよっぽど荒いのを誤魔化すように口付けて吸い上げれば、ぴくりと震えるからだ、あえかに漏れる息、そしてそれを押さえつけようとする控えめな仕草。
それらはわたしの興奮しか呼ばないから。
だから今日も、わたしは。
や、んっ!
……ぁ、……あっ!
…しょうかく、
……は…ぁ……、
ただのわがまま、なのだと思う。
とうの彼女に届くことは、けして無い類の。
…な、んですか?
ふー、……ふぅっ、
……あ、…っ、
彼女の膝頭に、わたしの熱源をこすりつける。
途方もないくらいの快楽がわたしの中枢神経を走り抜けて、彼女にされたいのではなくしたいのに、彼女に愛されたいのではなく愛したいのに、そんなわたしを嘲笑うかのような悦楽の証が、彼女のかんばせに、ぽたり、落ちて。
……ふ、ふ、……っぁ、
や、……っ、
しょうかく、とささやいた回数の方が、わたしが喘いだ回数よりも多かっただろうことはおそらくわたしにとって辛うじての慰めで、救いだった。
彼女の肌に、ぽたりぼたりと落ちてゆく液体。感情。こらえきれない欲望。
ぜんぶ受け止めきって、艷やかな声と反応をみせながら、なお。
わたしにわらってみせる彼女のこころが、読みきれなくてこわい。
すっかり麻痺している中枢神経が、そこに叩きつけられる情欲と愛情が。
わたしをばかにさせて、なお。
彼女はこころから嬉しそうに、わたしに微笑んでいる。
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タイトルはふたりへのお題ったーよりお借りしました。
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