ミアプリ小ネタ詰め







けん、けん、ぱ。けん、ぱ。けん、ぱ。けん、けん、ぱ。


何かの魔術ですか?

やあね、違うわよ。子供の遊び。

白線をチョークで引いて、…ま、ここだとハクセンカの粉とかクズセツナを使うのがいいんでしょうけど、

プリシラもやる?


とんとんとしながら微笑うミアさんが、どうみても子供の遊びにふさわしい顔をしてなかったからため息を吐けば肩をすくめられる。


危ない魔術だったりしたら不味いじゃない。大丈夫そうでよかったわ


跳ねるミアさんの素足が眩しいと、告げるのは流石にあれだからやめておいた。


なあに?

いやあ、顔福ですねえ、と

…ばかねえ。


呆れた、と、顔に書いてあるミアさんに、うっすら、受容の笑みがある。











羽根があったらしたいこと?

そうねえ、図書館の本を取るのが楽になるかしら。


意外と高いのよね、あれ。と笑うミアさんに他意は全く無さそうで。私の呆れ声も自然、取り繕わない素のものとなった。


それならわたしがいれば解決しますね。

……そういう話はしてないわよ。

私だってそうでしたよ?


拗ねた声が溶ける。ミアさんはまた笑う。今度はミアさんが呆れた風、肩が触れあう距離でクッキーがひとつ摘ままれる。


要らないわよ、

知ってますよ。


二対のそれを、わざとらしくそよりと動かしてみせたけれど表情は崩れない。目の前でぺろりと舐められた指にこくりと喉がなる。変わらないものを欲したのだから、このまま愛す覚悟は出来ている。いつか、脳が老いて、あるいは肉体が解けて、消えてしまうまでは私の劣情を受け止めてもらうと。不本意に滅されるのは阻止してみせると。身勝手な信念はいくら束ねてもただ甘いばかりで。







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